たいやばなな

20代後半SE?SI?な自称エンジニアの日々の気づきや、試したことを種種雑多に雑記します。

全社員がリモートワーク GitLabが考える生産性が高いホームオフィス(もしくはリモートワークスペース)

https://images.unsplash.com/photo-1593642532400-2682810df593?ixlib=rb-1.2.1&q=85&fm=jpg&crop=entropy&cs=srgb

  • 新型コロナウイルスの影響などで、多くの企業がリモートワークの導入を進めた
  • 筆者の勤める会社も、新型コロナウイルス流行以前からリモートワークを導入をしていたものの、ほぼ利用されておらず新型コロナウイルスの影響でリモートワーク実施を余儀なくされた
  • この記事ではリモートワーク開始にあたって
  • gitlab社「Considerations for a Productive Home Office or Remote Workspace」をまとめる

Considerations for a Productive Home Office or Remote Workspace

このページでは、人間工学に基づいた、生産性の高い、充実したホームオフィスやリモートワークプレイスを構築するための様々な検討事項や推奨事項を詳しく説明します。

全社員がリモートワークのGitLab社

  • GitLabは全社員がリモートワークをしている
  • 全社員がリモートワークがゆえ、徹底したドキュメント化がGitLabの企業文化としてある(ドキュメント文化)
  • そしてそのドキュメントは惜しげもなく公開されている
  • GitLabのドキュメント文化については以下の記事が詳しい

リモートワークのいま学びたい、GitLab Handbookと徹底した文書化への狂気 - Qiita

  • Considerations for a Productive Home Office or Remote Workspaceにはホームオフィス構築へのノウハウが凝縮されている!!

最適なホームオフィスを設計・構築するには (How do I design and build the optimal home office?)

  • 自分の仕事の大半を占めるスペースを意識的にデザインし、快適で、生産性や集中力が高まるような雰囲気をつくることが重要
  • 共同のワークスペースでは環境設計をプロが設計する
  • リモートワークになるとワークスペースのデザイン・構築は社員に任せられる

日本ではプロではないかもしれないが、通常、会社が仕事環境を整えるが多い。「快適で、生産性や集中力が高まるような雰囲気をつくることが重要」とわかっていても、環境作りを社員にとっては負担が大きいと思われる

  • 「『ホームオフィスは徐々に進展するプロジェクト』と捉えることが重要」とワークスペースのエキスパート Ryan Andersonは述べている
  • ワークスペースづくりは試行錯誤の繰り返し

As you begin to interact with your office, you may determine that monitors should be shifted, lighting should be added or tweaked, or that you actually prefer silence or ambient noise over headphones playing music. 自分のオフィスを使い始めると、モニターの位置を変えたり、照明を追加したり、調整したり、あるいはヘッドフォンで音楽を聴くよりも静寂やアンビエントノイズの方が好きだと気づくこともあるでしょう。

在宅ワークのセットアップ例

ちょっと脱線

以前qiitaで見つけた、ばりゅー(Barry(ばりゅー) (@Barry12113920) | Twitter)さんが開発した デスクまわりのセットアップ例を投稿するSNSbuildesk

https://twitter.com/Barry12113920/status/1420647894399406082?s=20

健康的な職場をサポートするためのリーダーシップの役割 (Leadership's role in supporting healthy workspaces)

  • 従来のオフィス環境でインフラに投資するようにリモートオフィスについてもリモートインフラに投資をしないといけない
  • メンバーの職場での体験を守るのはリーダーの役割
  • メンバーの家庭環境はそれぞれ異なるので「一律」の予算ではなく、使える予算をそれぞれ計算する
  • GitLabでは会社のお金を自分のお金と同じように使うことができる

何を買えばいいかわからない? (Not sure what to buy?)


購買品への考慮

イス (Chairs)

  • 座るものは費用ではなく、投資だと考えるべき
  • リモートワーカーの多くは、1日の大半を座って過ごすため座るものを侮ってはならない
  • 姿勢について考えること、必要に応じてクセを治すこと
  • 可能な限り、実店舗での試用を歴て買うか、返品ポリシーが充実しているショップでの購入を推奨する
  • SteelcaseHerman Millerの2社は選択肢に入る
  • これらの会社のチェアは小売価格が高いのですが、中古市場ではもっと安い価格で売られている
  • Wirecutterのオフィスチェアに関する詳細なガイド(継続的に更新されています)を参考にすると良い

机 (Desks)

  • 机を購入する際には、機材リストを参考にして計画を立てる
  • 物品の物理的な寸法を測り、机に設置できるスペースがあることを確認する
  • 清潔で混雑していないデスクは、仕事をする上でより幸せな場所です

スタンディングデスク (Standing desks)

  • 予算に余裕があれば、調節可能なスタンディングデスクは良い
  • 仕事中の理想的な座位と立位の比率については、現在も研究がある

    ウォータールー大学キネシオロジー学部のジャック・キャラハン教授は、人間工学と健康リスクに関する高度な計算を用いて、理想的な座位と立位の比率は1:1から1:3の間であることを発見し、従来の常識を大きく覆しました。 Using advanced ergonomic and health risk calculations, Jack Callaghan, a professor in Waterloo’s Department of Kinesiology, has found that the ideal sit-stand ratio lies somewhere between 1:1 and 1:3 – a vast departure from traditional wisdom

スタンディングマット (Standing mats)

  • スタンディングデスクを導入して、一日の大半を立ち仕事で過ごす場合は、スタンディングデスク用マットの導入を検討する

ウェブカメラ と ミラーレスカメラ (Webcams and mirrorless cameras)

  • オールリモートの環境では、顧客やパートナー、同僚との密接な関係を維持するために、ビデオ通話が不可欠
  • 一般的に、家庭のワークスペースでは、カメラの品質は3段階ある

    1. 専用レンズ付きミラーレスカメラまたはデジタル一眼レフカメラ(上級向け)
    2. 専用USBウエブカメラ (中級向け)
    3. 携帯やラップトップ、外部ディスプレイの内蔵ウエブカメラ(最低限)

ミラーレスカメラは新しいウェブカメラ (Mirrorless cameras are the new webcams)

ウェブカメラを活用する (Making the most of a webcam)

  • ほとんどの携帯電話やノートパソコンには、まずまずのウェブカメラが搭載されていますが、最適な品質ではない
  • ロジクールのBrio Ultra HD Proのような専用Webカメラは、内蔵カメラに比べて解像度が高く、低照度の環境でも撮影可能
  • ミラーレス一眼やデジタル一眼レフカメラに比べて、設置やメンテナンスの手間がかからない

ヘッドホン (Headphones)

  • 特に雑音が多い環境では、ヘッドホンを装着することで、より良い映像体験を享受できる
  • ヘッドホンの選び方は、あなたのワークスペースによって異なる
    • 専用のマイクを使用している場合は、インラインマイクのない快適なスタジオスタイルのヘッドフォンが良い
    • ハードウェアの使用数を減らしたい場合は、インラインマイク付きのヘッドフォンが良い
  • GitLabでは、可能であれば事前に様々なヘッドフォンのスタイルを試してみることをお勧めしている
  • 例えば、オープンイヤークローズドイヤーでは、リスニング体験が大きく異なります
  • ノイズキャンセリング機能付きのヘッドフォンは、混雑したコワーキングスペースには最適ですが、家の中の様子を気にしなければならない専業主婦の方には、音を遮断しすぎてしまうかもしれません
  • 1日に何時間もビデオ通話をする可能性がある人にとっては、長期的な快適性を考慮することも重要
  • Bluetoothヘッドホンは、マイクの品質、遅延、バッテリーの寿命などの制約があるため、大量の通話を必要とする役職には不向きかも
  • Bluetoothヘッドフォンを使用する場合は、別途、有線のマイクを使用することがおすすめ
  • Bluetoothヘッドセットはデバイス間を簡単に行き来できるため、ビデオ通話中に予期せぬ切断が起こらないよう、デバイスごとに1セットのみペアリングすること
  • Wirecutterの様々なヘッドフォンガイドからディグるって研究することをおすすめする

照明 (Lighthing)

  • 同じ空間にいる場合、人間の目は周りの環境に惑わされず会話の参加者に焦点を合わせることができます
  • ウェブカムを使ってコミュニケーションをとる場合は、周囲の照明に気を配る必要があります
  • 会議は仕事のためにあるのであって、背景のためにあるのではありません
  • いろいろ決めてしまう前に照明を考えたほうが良いです(変更しにくいから)
  • 気をつけたい照明のポイントは以下です
    • 可能な限り逆光やサイドライトを避ける(例:外光が背中や横ではなく顔に当たるようにオフィスを設計する)
    • オフィスの照明にはスマート電球(Philips Hueなど)を検討しましょう スマート電球は壁の色に関係なく、ソフトで心地よい光を作り出すように調整することができます
    • 密閉された部屋は光をコントロールするには理想的ですが、仕事をするには疎外感を感じるかもしれません
    • 影ができたり、光の状態が変化したりしないことを目指しましょう
  • スタジオ照明は理想的ですが、発熱する大型のライトボックスをホームオフィスに設置することに抵抗がある人もいるかも
  • リモートワークやライブストリーミングが普及するにつれ、企業はより小さなソリューションを考案しています
  • Elgato社のKey Lightはその好例です 1台のKey Lightを机の端に置き、そのLEDを直接壁に向けることで、柔らかで爽やかな光が参加者に跳ね返ってきます

www.youtube.com

  • ビデオのセットアップはもちろんですが、照明もまた、オフィス空間での快適さや生産性を左右する重要な要素です
  • 自然光が最適ですが、自然光が入らない場合は、光の温度を調節できる電球を使うと自然光に近い状態で作業ができます

マイク (Microphones)

  • 「オーディオの品質が高い(VS 低い)と、人々はコンテンツがより良く、より重要であると判断します。また、話し手がより知的で有能であり、好感が持てると判断する。処理するのが難しいメッセージは、説得力に欠ける」という南カリフォルニア大学のNorbert Schwarz氏が行ったこの研究は、リモートワーク環境で最高の音質を生み出すための機器や雰囲気に投資することの重要性を強調している
  • ノートパソコンや携帯電話、デスクトップモニターに内蔵されているマイクを使ってコミュニケーションをとることは、できるだけ避けたい
  • これらのマイクは品質が低く、周囲の雑音をほとんど防ぐことができない傾向がある
  • せめて、マイク付きのBluetoothまたは有線のイヤホンを利用したい
  • ビデオ通話の時間が長い方には、専用のUSBマイクを検討したい(必要に応じて、人間工学に基づいた配置が可能なデスクマウントも)
  • 例えば、Blue Microphones社は、クリエイターやストリーマー、ポッドキャスターを念頭に置いた様々なオプションを提供しており、いずれもビデオ通話時に優れた明瞭性とノイズ低減を実現している
  • GitLabチームのメンバーの中には、M-Audio UberMicを使用している人もいます

モニタ (Monitors)

  • ノートパソコンだけではデジタル作業空間が窮屈だと感じている方は、少なくとも1台の外部モニタの使用を検討してください
  • 外付けのモニタを使用することで、首の位置を自然な状態にすることができます
  • 外付けディスプレイを使用すると、1つの画面でビデオチャットを行い、もう1つの画面で資料作成やページの参照などを行うことができるから、一日の大半をビデオ通話で過ごすリモートワーカーにとって、外部モニターは特に有効
  • 複数のモニターに多くの情報が表示されて圧迫感がある場合は、DivvyやMagnetなどのウィンドウ管理ソフトウェアを検討するといい
  • ポータブルモニターが欲しい方で、主にMacBookのラップトップを使っている方は、Sidecar(macOS Catalinaで利用可能)を使ってビジュアルワークスペースを広げることを検討してみてください。Sidecarは、iPadMacセカンダリディスプレイとして使うことができます

テレプロンプター (Teleprompter)

  • 定期的にプレゼンテーションを行う予定のある人は、テレプロンプターを検討する
  • テレプロンプターを使えば、テレビのニュースキャスターのようにレンズを直視しながらあらかじめ書かれた原稿を読める
  • ベーシックなソリューションとしては、Padcaster Parrot Smartphone Teleprompterをご検討ください。スマートフォンとミラーレス/DSLRカメラをすでにお持ちの方は、99ドルのこのキットで必要なものがすべて揃います
  • Sid Sijbrandij氏(GitLab CEO兼共同設立者)は、GitLab Unfilteredで、ストリーミングとテレプロンプターのセットアップの概要をビデオで紹介しました

youtu.be

外付けキーボードとマウス (External keyboard and mouse)

  • ノートパソコンのキーボードは、人間工学に基づいて設計されているわけではなく、筐体にフィットするように設計されています
  • 可能な限り、外付けキーボードを利用できるスペースを確保しキーボードを調整することで、自然なタイピングが可能になり、手首や指への負担を軽減することができる
  • 人間工学に基づいたキーボードにはさまざまな種類があり、可能であれば小売店でいくつか試してみるといい
  • 従来のマウスは、不自然な姿勢で動作を行うため、手首に負担がかかる 幸いなことに、縦型マウス、トラックパッドトラックボールペンタブレットなど、さまざまな選択肢があり、それぞれに利点があります

人間工学的配慮 (Ergonomic consideration)

  • コロケーション環境では、環境デザインや人間工学のトレーニングを受けた人と協力して、快適なワークスペースを作ることが可能な場合が多い
  • 遠隔地にいる従業員の場合は、人間工学の訓練を受けたコンサルタントを雇い、ホームオフィスの構造について専門的な意見や提案をしてもらうこともできる

理想の温度を見つける

  • 研究によると、すべての人がより生産性の高い温度というものは存在しない
  • コロケーションの問題の1つは、オフィスが暖かすぎると思う人と寒すぎると思う人との間の溝
  • リモートワークに慣れていない人は、いくつかの温度を試してみて自分に合う温度を見つけたり、仕事の内容に応じて温度を調整したりするとよい

繁閑の表示 (Busy/available indicators)

  • リモートワーカーは、仕事をしながら友人や家族の近くにいられるというメリットを享受すべきですが、中には、自分の都合を知らせるために、よりフォーマルなアプローチを好む人もいる
  • 例えば、Luxafor FlagLuxafor Switchのライトインジケーターは、カラーシステムを利用して、あなたの周りにいる人たちに、許可を求めずに邪魔をしてもいいかを知らせてくれる
  • 近くに照明器具がある人は、色が変わるスマート電球を設置し、スマホやパソコンで色を変えて繁閑状況を表示することもできます

な、なんなんだこの素晴らしいノウハウは。。。

「な、なんなんだこの素晴らしいノウハウは。。。」このまとめを書きながら思わずひとり言をつぶやいてしまいました。。。

Gitlabさん、さすがとしか言いようがないです!!!

ここまで知見がまとまっているとホントにGitlabにJoinしたリモートワーカーはホントに楽に環境セッティングが出来るのではないでしょうか

(しかも、ここまで公開してしまっているなんて、我々外部の一般ピーポーもこのノウハウ活かすほか無いです!!!)

(他にもGitlabのドキュメント類にはお宝がいっぱい眠ってそうですね。読むだけで勉強になるなー)

さて環境構築始めますかね